食生活アドバイザー3級・合格への近道勉強法
僕は、およそ13時間の勉強(勉強期間は12日間)で、食生活アドバイザー3級に合格することができました。
僕の場合、出来る限り少ない労力と時間で近道合格するために、脳科学からアプローチした学習法も取り入れて勉強しましたので、そのやり方などもご紹介します。
これから食アドに挑戦する方のお役に立てましたら幸いです。
もくじ
食生活アドバイザーを取得しようと思った理由
僕が食生活アドバイザーを取得しようと思った理由は3つあります。
- 食全般に関わる広い知識を得たい
- 実際にアドバイスする時の信頼性が上がる(有資格の強み)
- 視点が違う食の資格を取りたい
僕には、食そのものの大切さや食の安全知識などを、未来ある子供達や多くの人々に紹介し、食育を広めていきたい、健康で悩んでいる方のチカラになりたいという夢があります。
そんなことから、子ども達と一緒に野菜作りに挑戦したりもしています。
当たり前のことなのですが、体を作るのは食べ物と運動に他ならない」と、いつも考えていて、食べ物や栄養のことだけではなく、普段から走ったり筋トレをしたり体を動かすことも大切にしてマラソンやトレイルランの大会にも出場しています。
そんな信条から、食と運動の知識をあわせ持つ「ヘルシー&ビューティーフードアドバイザー」の資格を取得しておりましたが、食に関する広い知識の習得と活動の幅を広げるため、「食生活アドバイザー」の資格に挑戦しようと思い立ちました。
また実際に、相手へアドバイスをする際にも、食に関する記事を書いたり意見を述べる場合にも信頼性が高くなると考えました。
食生活アドバイザー3級と2級って何が違うの?
僕も一番最初に知りたかったことですが、3級と2級の違いについて。
3級と2級の大きな違いは4つあります。
- 出題の観点が違う
- 解答方法が違う
- 出題範囲が違う
- 受験料が違う
どういうことか解説しますね。
[1]出題の観点が違う
- 3級は消費者の目線
- 2級は提供者の視点
それぞれ異なった視点で出題され、2級はよりプロの知識が求められるわけです。
[2]解答方法が違う
- 3級は5択のマークシート(50問)
- 2級は6択のマークシート(50問)+記述問題(13問)
※3級は普通の5択、2級は6択目に「該当なし」の選択あり
2級は「記述問題」があるのと、6択めの「該当なし」の項目が増えるのが鬼門で、合格率を大きく引き下げる要因になっているようです。(汗)
[3]出題範囲が違う
出題される科目6つで2級も3級も共通なのですが、2級はより細かい内容が求められるので、その分2級は出題範囲が広いということになります。
- 栄養と健康
- 食文化と食習慣
- 食品学
- 衛生管理
- 食マーケット
- 社会生活
なお、合格基準は2級&3級とも同じで、「60%以上の正解」によって合格となります。
[4]受験料が違う
- 3級:4,700円
- 2級:7,300円
3級と2級を同日(午前と午後)に受験する併願も出来ます。
その場合は12,000円となりますが、併願によって費用が安くなることはありません。
勉強方法は独学が良いか?通信講座が良いか?
僕はまず、学習の方法を検討しました。
- テキストや参考書や過去問題集を自分で揃えて、完全に独学で試験に臨む方法。
- 試験実施団体(FLAネットワーク協会)公認講座であるユーキャンの「食生活アドバイザー2・3級合格指導講座」に申込み、テキストや問題集、ポイントブック、模擬試験など教材セット一式でみっちり勉強する方法 。
独学か通信講座か。。みなさんもここで悩まれるのではないでしょうか?
僕が検討材料にしたのは、
- 効果
- 効率
- 費用
の3点です。
先ほどご紹介したヘルシー&ビューティーフードアドバイザーの資格は、独学で取得しました。
資格へ挑戦する前に
まずは、無料でもらえる「公式認定講座の資料」を取り寄せました。
実はこれ、公式講座である「ユーキャン食生活アドバイザー合格指導講座」の資料なのですが、通信講座のテキストや教材は、食アドの資格実施団体であるFLAネットワーク協会が公式認定しているため、内容は必然的に重要なポイントを押さえたものになっていると考えて、取り寄せました。
独学で挑むか、公式認定講座で確実に資格を取得するかを判断する材料にもなりました。
このような資料が、もらえます。
僕の場合、翌々日に届きました。(^^)
いずれにしても、資料をもらうのは無料ですので、資格の勉強を始める前に取り寄せておいて損はないと思います。
僕がこれまで取得した資格でもそうでしたが、こういった資格取得前の僅かな手間を惜しむか惜しまないかで、結果が大きく変わってくるんです。
もらい方は、とても簡単。
フォームに簡単な項目を入力するだけ、1分もかかりません。
スマホなら、ここから。
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PCなら、ここから。
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2級試験の難易度を考慮
まず、食生活アドバイザーの試験実施団体であるFLAネットワーク協会の公式サイトで、平均合格率を見ると、3級と比べて2級はとても難しいということが分かりました。
さらに調べてみると、先ほども書いた通り、特に2級は記述式の問題がある他、3級は普通の5択マークシート選択式に対し、2級は6択目に「該当なし」の項目が加わるため一気に難易度が上がり、独学だと大変と言う意見を多く目にしました。
通信講座の内容で検討
公認講座を受講した場合、郵送で数回行う模擬試験を採点をしてくれたり、赤ペン添削してくれたり、質疑応答もできたりと、合格へ近づく学習の仕組みがたくさんあることに安心感を感じました。
また、ユーキャンは通信講座の歴史が長くノウハウが蓄積されているのでテキストが分かりやすいであろうこと、赤シートが付属され暗記する内容が集約されているポイントブックに魅力を感じました。
検討の結果
独学よりも少し費用がかかりますが、効率的かつ効果が高い学習ができることで「合格への近道」になると判断し、ユーキャンの通信講座を選びました。
僕の場合、2級と3級を同時に取得しようと思っていたので、検討の結果、2級を確実に合格するためにも、ユーキャンの公認講座を受講して万全の態勢で学ぼうと決めました。
公認講座申込み
そして、食生活アドバイザーの試験団体公認の通信講座となる、ユーキャンの「食生活アドバイザー(2・3級)合格指導講座」に申し込みました。
僕の場合、申し込み時点で次回試験日まで残り半年ほどでした。
ユーキャン通信講座「食生活アドバイザー2・3級合格指導講座」の標準学習期間は4ヶ月に設定されていますので、学習期間に余裕もあります。
しかし僕の場合、出来る限り少ない労力と時間での習得を目指しましたので、実際は随分と短い期間で学習を終えることができました。(^^)
詳しくは後ほど「実際の勉強期間と勉強時間」でご紹介します。
教材が到着
講座申込み後10日前後でお届けと案内がありますが、実際は6日で教材が到着しました。
こうして早いのは良い事ですね♪
公認講座の内容
公認講座「ユーキャン食生活アドバイザー合格指導講座」のセット内容はドッサリと、こんな感じです。
教材セットの詳細
- メインテキスト2冊(テキスト1、テキスト2)
- 実践問題集2冊(2級、3級)
- ポイントBOOK(暗記用の赤シート付き)
- 実践レシピ集
- ガイドブック
- 添削・質問関連書類一式
- 支払用紙(支払方法による)
勉強開始
勉強の進め方の基本は、教材の「ガイドブック」に書かれていますが、一通り目を通した後、まずはテキスト1から学習を開始しました。
2級&3級の併願か、3級受験に絞るか
まずは、「テキスト1」を、3級だけでなく2級の項目にも目を通しながら一周勉強してみました。
「テキスト2」が控えてるので、まだ全体の半分ということになるのですが、率直な感想は・・・
2冊目を勉強し終えて思ったこと・・・
ということで、記述式の解答まで踏まえて勉強するには、このボリュームでは相当な学習時間を要すると判断し、併願は見送り3級資格の取得に専念することに決めました。
食生活アドバイザーの受験方法
食生活アドバイザーの資格は、受験前の定められた時期に願書を取り寄せて受験料を振り込まなければなりません。
※願書は自分で請求する必要があります。なお、願書はもらえる期間が決められているので注意してください。
→詳しくは公式案内となる「願書の請求から受験までの流れ」をご覧ください。
3級の受験申込み
取り寄せた食アド3級の願書で受験申込みをします。
3級の過去問はここでしか注文できない
食アド3級の過去問題集は、書店やアマゾンなどでは買うことができません。
願書と一緒に送られてきた、過去問の申込みから注文します。
僕は2級との併願は見送ったため、3級の過去問だけ購入しました。
なお、「3級の合格講座」も同様に申込みできるのですが、僕は必要ないと判断して申込みしませんでした。
3級講座:12,000円(税込)
2級講座:18,000円(税込)
・・・って、少し高すぎませんか?(汗)
食生活アドバイザー3級の具体的な勉強方法
学習全体の流れ自体はこうなります。
テキスト学習→実践問題集→過去問
が、この全体の流れ自体は、全く重要ではありません。
基本的にテキスト学習は、レッスンごと進めていきます。
テキスト1:レッスン1→レッスン23
テキスト2:レッスン1→レッスン18
といった具合です。
重要なのは、ここからです。
ここからの内容は、独学でも通信講座でも、はたまた資格に限らず、どんな勉強でも使えますので、お覚えておくと人生の得になります。
効率の高いテキスト学習手順
- まず、レッスン末にある小テスト「チェックテスト&ワーク」を1レッスン分だけ解く。
→この時点では分からなくてOK。(5分程度) - 正誤をノートなどに記録する。
→分からないところを把握する。 - テキストでその1レッスン分を最初から通して読む。(20~30分程度)
→同時に重要と思われる箇所にマーカーや付箋などを付ける。 - レッスン末にある重要ポイントのおさらいを読む。
→ここで重要ポイントを再確認。 - 先ほどと同じ「チェックテスト&ワーク」をもう一度解く。
→ここで記憶が定着する。 - 再度、正誤をノートなどに記録する。
→苦手なところ、覚えていないところをあぶり出す。 - ⑥で間違えた部分をテキストで見返し、集中して覚える。
- 全て正解になるまで⑤~⑦を繰り返す。
【脳は間違えると記憶しようとする】というメカニズムを利用します。そのため、まず、最初にテストから始めるのが重要なポイントです!
最初に行ったテストの後に、テキストを読み進めていくと、脳が間違えた部分を「なんだろう?!どれだろう?!」とフル稼働して探しだそうとしてくれます。
脳はエラーを回避しようと積極的に機能するので、脳の集中度と記憶のされ方がまったく変わってくるわけです。
逆に、最初からテキストを読み進めていった場合、インプットの作業をしているようで、テストを先に行うやり方に比べて、実は記憶に残りにくいのです。
これは実際に、両方の方法を試して比較してみればその効果が良く分かります。
脳科学的アプローチによる学習法
脳科学的アプローチを用いた2つの学習法をご紹介します。
脳の仕組みを上手く利用することで、効率よく学習できます。
先ほどの「効率の高い学習手順」も、すでに脳科学的アプローチに基づいているのですが、以下の2つを合わせることで、さらに効果が高まります。
- 勉強する時は必ず、「時間の設定」と「計測」を行う
- 暗記作業は最も記憶効率の高い「寝る1時間」に行う
解説していきます。
「時間の設定」と「計測」
時間の設定をすることで、集中力が大きく向上します。
この時間設定は、時間単位当たり、どれくらいテキストを読み進められるか、内容を覚えられるかなどを評価でき、学習の能率が上がっていくのも分かります。
- 20分でカウントダウンタイマーをセット。
- タイマーをスタートし、勉強を開始。
- 時間内で終わらなければ、数分の休憩をはさみタイマーを再スタート。
- 決めた内容を終えたところで、実際に勉強にかかった時間を記録。
僕の場合は集中できる理想時間とされる20分を使うことが多いですが、お好みで15分、20分、25分、30分など分かりやすく時間を決めても大丈夫です。大切なのは時間をブロック(塊)にするということです。
1ブロック=20分。
2ブロック=40分。
3ブロック=60分。
といった具合にブロック管理すると、集中力を上げるだけでなく、学習にかける時間や自分の能率が把握しやすくなるというメリットもあります。
下の写真は、実際に僕が食生活アドバイザーのテキスト勉強した時の記録です。
↑カウントダウンタイマーは、「テスト時:5分、テキスト学習時:20分」に設定。
記憶に最も適している時間帯
実は、長期記憶って起きている間に行われるわけではないんです。
情報は、脳の海馬(かいば)といわれる所に一時的に記憶されます。
それが短期記憶です。
けれども短期記憶は、その名の通り、放っておくと短期間のうちに消え去ってしまいます。
資格に必要な情報などをずっと覚えておくためには、短期記憶を長期記憶にしなければなりません。
短期記憶から長期記憶への変換は眠っている間に行われます。
短期記憶の最も大きな欠点は、容量の限界があることです。
そのため、脳に新しい情報が入ってくるとドンドン古い情報が上書きされてしまいます。
けれども眠りについてしまえば、新しい情報はもう入ってきません。
つまり、長期記憶に持っていくには、寝る直前に勉強をし、覚えたてホヤホヤの状態のまま眠ることがベスト。
ですから、眠る直前の1時間は特に暗記物の勉強をするのが最も適しているわけなんです!
参考までに、脳と記憶についてもっと詳しく知りたい方は、東京理科大学客員教授であり、医師であり、博士あり、学習カウンセリング協会理事長、人間情報学会理事・ヘルスケア部会長、総務省ICT利活用遠隔医療研究プロジェクトリーダー、元日本放送協会アナウンサーというとてつもない経歴を持つ、吉田たかよし先生が書いた「脳を活かす!必勝の時間攻略法」という本を読まれることを強くオススメします!
問題集のやり方が時短の肝
テキスト学習を一通り終えたら、次は実践問題集に取り掛かります。
「実践問題集」と「過去問」は実践に近い問題をたくさん解く作業です。
このアウトプット作業で記憶がさらに定着します。
「効率の高いテキスト学習手順」でも解説した通り、実践問題集も過去問も、まず最初に問題を解いてみるという手順が重要です。
脳にエラーを与えながら、分からないところを把握するわけですから、最初はジャンジャン間違えてOK!むしろ間違えた方が良いくらいです。(笑)
分からないところは、解答解説やテキスト内容を一度確認します。
そして今度は、間違えた問題だけやります。
ここ重要です。
全体まるまる解きなおすのは、とても時間を使うので効率的ではありません。
以降は不正解だった問題だけに絞って、潰していくわけです。
この問題集のやり方が時短の肝になります。
実際の勉強期間と勉強時間
勉強内容は全て記録していましたので、集計してみると、僕が行った実際の勉強期間と勉強時間はこうなりました。
食生活アドバイザー3級の勉強期間は12日間。
勉強に要した時間は全部で759分≒約13時間。
厳密には、試験直前の隙間時間などを利用して眺めていたりもしていたので、もう少し長くなりますが、それでも、この短時間の勉強で食生活アドバイザー3級を取得できたのは、なかなかの成果ではないでしょうか。(^^)
いよいよ3級受験!
僕の受験した試験地は千葉県です。
試験会場は、千葉経済大学でした。
1時間以上前に会場に入り、試験前にユーキャンのポイントブックで、最後の確認をしました。
やはり、覚えるべきところがよくまとまっていて、赤シートで次々確認ができるので、ポイントブックは非常に役に立ちました。
試験開始前の15分間から試験の説明があるので、勉強できるのはここまで。
試験を行う部屋は、このような雰囲気でした。
*試験官の方にお願いして、写真撮影許可を得ています。
どんな試験でも、やはり試験前は少し緊張しますね。(笑)
食生活アドバイザー3級、無事合格!
合否通知が届く
11月26日に受験しましたが、合否通知は12月20日に郵送で届きました。
開封前はドキドキしますね。。
結果は、無事に合格!!
検定試験結果通知も同封されています。
得点は「82点」。
完璧ではありませんでしたが、合格点の60点は余裕をもってクリアすることができました。(^^)
こうして、合格基準と得点結果と詳細が開示されるのは素晴らしいですよね♪
通信講座で学び良かった点
ヘルシー&ビューティーフードアドバイザーを取得した際は独学で挑みましたが、この資格は独学で挑んで良かったと思っています。
お伝えしてきた通り、食生活アドバイザーの資格は、公式認定講座であるユーキャンの「食生活アドバイザー(2・3級)合格指導講座」で学びました。
食生活アドバイザーの資格は、独学で勉強するのもありだと思いますが、3級と言えども学習範囲が広く、覚えなければならないことも多いので、合格までの近道として効率的な学習することを考えると、やはり通信講座で大正解でした。
特に、テキストが分かりやすく、暗記する項目が全てまとめてある「ポイントBOOK」もとても便利なことで、勉強が捗りました。
テキストのレッスン毎に付いている「確認テスト」を繰り返し、睡眠前と隙間時間を利用してポイントBOOKの暗記を行うことで、重要ポイントが把握でき、効率的に覚えることが出来ました。
これにより合格に大きく近づけたのは間違いないと思っています。(^^)